その後、会場の出席者から加島氏へ、また発表者、事例提案者へと質問が出て、活発な質疑応答が行われた。
加島氏は、こう締めくくった。
「ひとつの提案で本人や家族の生活が変わります。直接結びつく効果だけでなく、そこから派生するさまざまな可能性などを提案、説明していきましょう。その時または後日のモニタリングで役立つのが福祉用具個別援助計画書です。今回の事例ならば、歩行器の使用に慣れてきたら、庭での園芸だけでなく、ご主人との散歩の距離がのばせるのではないか、(見守りが必要であっても)買い物に行けるのではないか、などが考えられますね。そのために必要なことは、本人や家族の声を聞くこと、情報を収集すること。他職種との連携も大変有効です。」
編集協力:(株)東京コア